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【離婚問題】熟年離婚の前に準備しておくべきこと

  • 執筆者の写真: 行政書士 服部祥明
    行政書士 服部祥明
  • 4月27日
  • 読了時間: 3分


これまで子育てで忙しく時間やお金に余裕がなかった夫婦も、時間やお金に余裕が生まれると、今後の人生を考える余裕が出てきます。

後半の人生を再構築するために離婚を決断したとしても、いざそれを実現するためには、生活費や住まいの確保など、いくつかの課題解決の手段をしっかりと押さえた上で、手続きを進めていく必要があります。

 

  お金の問題

離婚したのち、なんといっても重要なのが、お金の問題です。

(1)年金分割

年金分割とは、夫婦が離婚をした際に、年金を分割して受け取ることができる仕組みです。

婚姻期間に夫婦が加入していた厚生年金の老齢厚生年金部分について、保険料の納付実績を、一定の按分割合に基づいて、報酬比例部分の多い方から少ない方へ分割します。

対象になる年金は厚生年金で、国民年金は対象外です。つまり、個人事業主など、国民年金のみに加入している夫婦は年金分割の対象外です。

(2)財産分与

夫婦が結婚してから築いた財産は、夫婦の共同財産として、財産分与の対象になります。ただし、夫婦の一方が結婚前から持っていた財産や、相続によって受け継いだ財産は、財産分与の対象外です。

共有財産の財産分与の割合は、原則2分の1ですが、双方の合意や話し合いによって分割割合は変更できます。

(3)慰謝料

離婚する際に、夫婦の一方に離婚原因がある場合、もう一方から慰謝料を請求することが可能です。原因としては。不貞行為のほか、DVやモラハラ、悪意の遺棄などがあります。

慰謝料は離婚原因によって金額に違いがあり、おおよその相場としては、以下の通りです。

●不倫・浮気が離婚原因の場合…100~500万円
●DVやモラハラが離婚原因の場合…50~300万円
●悪意の遺棄が離婚原因の場合…50~300万円

ただし、夫婦間のトラブルのすべてに対して慰藉料が認められるわけではありません。性格の不一致や親族との不仲、宗教上の意見の相違や婚姻関係破綻後の不倫などが離婚原因であれば、慰謝料は認められないでしょう。

(4)仕事をみつけること

離婚によって、まとまった財産分与を得られたとしても、おそらくそれだけでずっと生活していくことは難しいでしょう。

とくに、夫の経済力に依存していた専業主婦の場合は、離婚後の収入源を確保しなければ、経済的な不安を解消することはできません。条件のよい仕事を見つけるためには、早めに就職活動を始める必要があるので、離婚を切り出す前に、職を探して働き始めるようにしたほうがいいでしょう。

 

  住まいの問題

離婚した結果、夫婦のどちらかが今の家から出て行く必要があります。実家に戻る選択もありますが、賃貸住宅を探さなければならないケースも多いでしょう。

高齢者が賃貸住宅を探すのは難しい傾向があります。また、高齢者が賃貸契約をする際に、入院や万一の事態に備えるために「身元引受人」の提示を求められるケースも多いでしょう。しかし、親族も高齢化していたり、子どもが遠方に住んでいる場合はすぐに対応できないこともあるため、事前に相談し合っておく必要があります。

 

  精神的な問題

離婚は、しばしば自己評価を低下させ、自分を責めるきっかけとなります。これを避けるためには、まず自分自身を受け入れることが必要です。現在の自分を肯定することが孤独感の克服につながります。

熟年離婚によって一人になっても、孤独感を感じないようにするためには、友人や知人と交流する機会を増やし、自分の居場所を見つけておくことが重要です。信頼できる友人は、相談相手になり、体調を崩したときにはサポートしてくれるはずです。

また、趣味を見つけることは、孤独感から心を解放する大きな力になります。趣味があれば、一人でも時間を楽しむことが可能です。趣味がすでにある人も、新しい趣味に挑戦することで新鮮な刺激を得られるでしょう。

 
 
 

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