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【内容証明】近隣トラブル解決のための内容証明郵便の活用について

  • 執筆者の写真: 行政書士 服部祥明
    行政書士 服部祥明
  • 1月8日
  • 読了時間: 5分


近年「近隣トラブル」に関するご相談が急増しています。

騒音や悪臭、ゴミの放置といった生活環境に関する問題は、ストレスが蓄積しやすく、放置すると深刻な対立に発展するおそれもあります。

そんなとき、問題解決の方法のひとつとして検討しておきたいのが、「内容証明郵便」です。

 

  よくある近隣トラブル

毎日の暮らしのなかで発生しやすい、近隣トラブルの例を紹介します。

(1)生活音、騒音トラブル

近隣トラブルのなかで最も多いのが、「音」に関する問題です。

赤ちゃんの泣き声や子どもが飛び跳ねる音、テレビの音、洗濯機や掃除機の動作音など、これらの日常の生活音が気になりだすと、継続的にストレスを受けやすくなります。他方、苦情を受ける側としては、「普通に暮らしているだけなのに…」と不満を感じることが多いでしょう。

(2)ペット関連のトラブル

「鳴き声がうるさい」「糞尿を飼い主が片付けない」「放し飼いされている猫に花壇を荒らされた」「隣家の猫が敷地内に入り、飼っていた小鳥が殺された」といったトラブル事例があります。

ペットは、飼い主にとって大切な家族であっても、他人にとっては無関係なのです。

(3)ゴミ出しトラブル

暮らしなかで必ず出る「ゴミ」もトラブルの原因になります。

「分別ルールを守らない」「自治体の有料指定袋を使用していない」「ゴミ出しの時間や曜日を守らない」といった事例があります。

(4)汚部屋、ゴミ屋敷トラブル

いわゆる「汚部屋」「ゴミ屋敷」は、社会問題化しています。

悪臭や害虫の発生源となり、近隣にも迷惑をもたらします。一戸建ての場合は、放火のターゲットにされる事例もあります。

(5)悪臭トラブル

喫煙率の低下から、タバコが近隣トラブルの原因になりやすくなっています。マンションのバルコニーで喫煙する人もいますが、「洗濯物に臭いがつく」「窓が開けられない」といった苦情に繋がるので注意しましょう。

また、放置されたゴミやペットの糞尿といった誰にとっても不快な臭いがトラブルを招くこともあります。

(6)駐車駐輪に関するトラブル

車やバイク、自転車の駐車駐輪に関するトラブルです。無断駐車のほか、「駐車場で遊ぶ子どもが車に傷を付けた」「掃除道具や空気入れが使ったまま放置されている」といった事例があります。

(7)集合住宅の共用部分に関するトラブル

エントランスやエレベーターのような、集合住宅の共用部分の使い方に関するトラブルがあります。

エントランスでのゴミのポイ捨てや、宅配ボックスの占領といったトラブル事例もあります。

マンションのバルコニーは各戸に専用使用権が認められていますが、共用部分にあたり、緊急時の避難経路を兼ねています。床の避難ハッチや、隣家との間仕切り板を塞ぐような過剰なガーデニングはルール違反です。

(8)境界トラブル

持ち家の一戸建て特有のトラブルです。

塀や家の庇が境界を越境している事例や、古くから住んでいる土地で、そもそも境界があいまいなケースもあります。境界に関する問題は個人資産に直結するため、慎重に対応しないと根の深いトラブルに発展します。

 

  近隣トラブルはどこに相談すれば良いか

(1)管理会社に相談する

アパートやマンションの場合は、管理会社に相談しましょう。

共用部分に張り紙を掲示する、住人に直接連絡するといった対応で、トラブルが解決するかもしれません。ただし、どこまで住民トラブルに介入してくれるかについては、管理会社の方針によって異なります。

(2)町内会や近隣に相談する

町内会やご近所さんに相談してみるのも一策です。

自分以外にも被害者が見つかれば、トラブル解決に協力してもらえる可能性があります。

(3)役所の担当窓口に相談する

暮らしに関する困りごとは、市区町村の生活課などの窓口に相談しましょう。

基本的には、地域に広く影響がある問題(ゴミ・騒音・悪臭など)が対象です。相談内容によっては専門家を紹介してくれます。

(4)警察に相談する

近隣トラブルによって、犯罪に巻き込まれそうになったり、身の危険を感じた場合は、警察の生活安全課に相談しましょう。

パトロールの強化や、場合によっては対象者に警告をしてくれます。さらに緊急性が高い事態が発生した場合は、110番に電話して身を守ってください。

(5)専門家に相談する

当事者同士での解決が難しい場合、専門家(弁護士など)に相談する選択肢もあります。市区町村の役所では無料の法律相談を実施しているので、それを利用してみてもよいでしょう。

 

  近隣トラブルを内容証明郵便で解決を目指す

近隣トラブルは、誰にでも起こり得る身近な問題です。

テレビの音量や足音、ベランダでの喫煙やゴミの不法放置など、トラブルの種は多岐にわたります。多くの方が、まずは直接相手に伝えようとしますが、「逆ギレされた」「無視された」というケースも多く、かえって問題がこじれてしまうこともあります。

そんなときに活用を検討したいのが、「内容証明郵便」です。

 

  内容証明郵便で近隣トラブルを解決するためのポイント

内容証明で伝えるべきは、「事実」と「改善を求める意思」です。「常識がない」「法的措置を取る」などの断定的、攻撃的な言葉は避けましょう。

感情に任せてしまうと、トラブルが拡大します。冷静に事実を伝えましょう。

●いつ・どこで・どのような行為があったのか(できるだけ具体的に)

●その行為がどのような影響を与えているのか(睡眠障害や不快感など)

●こちらの希望

 

  近隣トラブルが発生したときは

(1)相手を挑発しない

近隣トラブルに発展する状況になったときは、相手を挑発する言動は避けましょう。

関係がこじれると、さらに大きなトラブルに発展する可能性もあります。怒りや不快感があっても、感情的にならないように努め、できるだけ冷静に対処しましょう。

(2)証拠を保存する

迷惑を被っている状況を録音・撮影し、証拠として保存しておきましょう。

第三者に相談する際や裁判に発展した場合に、証拠として役立つからです。証拠を集めるために、相手の敷地へ無断で立ち入ると不法侵入になるので絶対に避けましょう。

また、自分だけで解決しようとせず、多くの人や自治体、警察などを味方につけて対応しましょう。

 
 
 

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