top of page
検索

【内容証明】いじめ問題解決のための内容証明の活用

  • 執筆者の写真: 行政書士 服部祥明
    行政書士 服部祥明
  • 1 時間前
  • 読了時間: 4分

子どもに対する「いじめ」いじめ問題の解決のために、内容証明郵便を送付するのもひとつの方法です。いじめをする相手に、「いじめをやめてほしい」「損害賠償を請求する」という明確な意思表示をすることによって、早期解決につながる可能性があります。

 

  いじめ問題解決のために内容証明を選択する事情

(1)緊急性や必然性

いじめが発生しても、本人同士や学校の対応によって解決できるのであれば内容証明を送る必要はありません。内容証明を検討しているということは、かなり辛い状況だと推察できます。緊急性も高いでしょう。

また、いじめがエスカレートする前に、予防として内容証明を送ることも考えられます。

(2)学校や教師への不信感

いじめの問題は、担任の先生や学校の対応によって、大きく左右されます。真摯にスピード感を持って対応してくれることもあれば、そうでないこともあります。学校の対面を優先して、問題を放置されるケースもあるといいます。

(3)賠償や処分を求めたい

ケガをさせられた場合の治療費や、精神的苦痛に対する損害賠償、壊された物の弁償など、金銭的な請求をするために、内容証明を検討することもあります。

 

  いじめ問題の解決における内容証明の効果

(1)加害者や学校に対するプレッシャー
内容証明郵便を送ることで、加害者や学校に警告・心理的なプレッシャーを与えることが期待できます。とくに弁護士など、法律の専門家からの文書の場合は、裁判を起こされるリスクを考えて、内容証明郵便の要求を無視しにくくなるでしょう。学校宛に内容証明郵便を送付するケースでは、学校にいじめ問題があることを知ってもらう効果があります。
(2)裁判を起こす際の証拠になる

内容証明郵便は、裁判になった場合の証拠として有効です。「どんな内容の手紙をいつ送ったか」とともに、「相手がいつ受け取ったか」を、裁判上で証明できます。

 

  証拠集めが重要

いじめ問題は、証拠が重要です。そして、証拠を残すことは非常に難しく、多くの証拠や記録を増やしていくことが、問題解決のためのポイントになります。

①いじめの証拠となる事象

たとえば以下のような物証があれば、裁判上でも証拠として有力です。

●LINEグループ、Ⅹ、Instagramなどへの書き込み
●暴力現場などをほかの生徒が見たことの複数の証言
②いじめの立証が難しいケース

●少人数の特定グループに無視される

●行為者がわからない(机にゴミを入れられる、物を盗まれる、隠される等)

③証拠を残すための工夫

●いじめ行為の様子を録音する

●日記をつける

●暴言や暴力を撮影、録画する

 

  内容証明を作成する際の注意点

(1)法的責任を追及する内容を記載する

いじめの被害について内容証明郵便を送れば、加害者や学校に心理的プレッシャーを与えることができますが、単なるクレームだと捉えられてしまう危険もあります。このような事態を避けるためにも、「いつ・どこで・どのようないじめを受けた」といういじめの具体的事実や、それらの事象が不法行為に該当すること、法的責任の追及を考えていることなどをしっかりと記載しましょう。

(2)憶測で書かない

感情が先走って、憶測で書かないことが重要です。受けた被害に対して、証拠のないままに、加害者を特定してはいけません。

(3)無関係なことを書かない

「シングルマザーで子育ては大変だと思いますが」「ほかの子にもいじめをしていました」など、相手の家庭環境や、今回の問題と直接関係ないことを書いてはいけません。

(4)脅迫してはいけない

学校や本人に、過剰な要求や罵倒をすると、別のトラブルになってしまいます。いたずらに相手の感情を逆なでするような強い言葉を使わないようにしましょう。

 

  いじめ問題の最終的な解決のために

いじめの問題の解決は非常に難しいです。内容証明は問題解決のゴールではありません。以下のように問題がエスカレートし、状況が好転しない場合は訴訟提起を検討しましょう。

●•学校側が全く対処してくれない

●傷害・窃盗、ケガなどの犯罪行為や精神的ダメージを受けた

●加害者がいじめを認めない。反省が見られない

訴訟によって事実が公になることによって、被害者である子どもには、過度な精神的な負担がかかるリスクがあります。専門的な知識や経験がある弁護士に依頼して、訴訟を提起するかどうかを含めて、解決方法を慎重に判断してください。

 
 
 

コメント


bottom of page