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【離婚問題】モラハラ夫と離婚する方法

  • 執筆者の写真: 行政書士 服部祥明
    行政書士 服部祥明
  • 1月23日
  • 読了時間: 5分


モラルハラスメント(モラハラ)夫の被害に苦しんでいる方は少なくありません。

しかし、いざ離婚を決意しても、「モラハラの事実をどうやって証明すればいいのか?」「相手が否定したらどうしよう?」と不安に感じる方も多いでしょう。モラハラを理由に離婚するためには、モラハラ行為があったことを客観的な証拠で証明する必要があります。

夫婦間や家族間のモラハラ被害は、肉体的DVと異なり、外部的にはわかりません。また、モラハラ当事者には、モラハラを行っているという自覚がない場合も多いのです。このことが問題の解決を難しくしています。

 

  モラハラの類型

モラハラには、言葉の暴力や、束縛行為などが典型例です。

(1)自己中心的な行動

モラハラ夫は身勝手で、他人を気遣うことができません。自分が世界の中心のように振る舞います。

家庭内では、妻の負担や子どもへの影響を考えることもなく、自分優先の過ごし方をして、都合が悪いことには目を向けず、人任せにします。

(2)プライドが高く自分のミスを認めない

モラハラ夫は、プライドが高い傾向があります。妻との関係で優位に立つために、自分がミスをしても認めません。

「こんなこともできないのか」「おまえは何をやらせてもダメだ」などと、妻や子どもに暴言を吐いたり、ミスを追及されると激高します。

(3)行き過ぎた心配性

モラハラの裏側にあるのは、自分の自信のなさと、そこから来る過剰な心配性です。

嫉妬深く、妻が浮気をすることを懸念して、過度に束縛する傾向もあります。

 

  モラハラの原因について

モラハラは、以下のような要因によっても起こることが知られています。

(1)家庭環境

育った家庭で家庭内暴力や虐待があった場合は、世代間連鎖が起こりやすいといわれています。虐待を受けていた被虐待児が大人になると、虐待親になりやすいのです。モラハラ親のもとで育った人も、その体質を受け継ぐことが多いとされています。

(2)発達障害

モラハラ夫は、発達障害のひとつである「自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)」の当事者である可能性があります。

アスペルガー症候群には、想像力や共感性に欠け、対人関係が苦手という特性があり、大人になってから症状が顕著に現れるケースもあります。

 

  モラハラ夫への対応の覚悟

(1)本人にモラハラを自覚させる

モラハラ夫は、自分がモラハラを行っている自覚がないことも多いです。

したがって、まずは、本人に自身の行動がモラハラであることを自覚させるのが、解決のための第一歩です。しかし、実際に妻がアクションを起こそうとすると、反応がエスカレートし、暴力的になる危険もあります。

その場合は、信頼できる第三者や、心理カウンセラーや配偶者暴力支援センターなどに相談して、改善策を協議していきましょう。

(2)モラハラ夫と別居する

妻が我慢をしても、自然に夫のモラハラ行為が収まるケースは少ないです。行為がエスカレートする前に、物理的に距離を置くために、別居する決断をしましょう。

距離を置くことによって、夫が冷静になる可能性もあり、自分自身も、今後のことを落ち着いて考える余裕が出てくるでしょう。

なお、別居の際には、生活費(婚姻費用)を相手に請求することができます。法律上も当然認められた権利なので、臆せず相手に請求してください。

(3)自分を守ることを考える

体調が悪くなったら、心療内科や精神科等で診察を受けましょう。モラハラ行為によって、鬱病の症状がでている可能性があります。

また、困ったときには、市区町村の相談窓口(配偶者暴力相談支援センターなど)や、DV相談ナビなどに相談しましょう。自治体はシェルターなどの避難場所も紹介してくれます。

(4)離婚の準備をすすめる

残念ながら、ほとんどの場合、別居によってもモラハラ夫の対応(性格)は変わりません。妻が自宅に戻ったとしても、おそらく同じことが繰り返されます。

モラハラ夫に怯えず、自分らしく生きるために、離婚を前向きに検討しましょう。

 

  モラハラ夫との離婚準備のための証拠集め

モラハラを理由にした離婚は、一般的なDVや浮気による離婚よりも難易度が上がります。冒頭でも言及したように、まずは証拠集めが肝心です。

証拠は、調停や裁判の場で有利になるだけではありません。周囲に夫からのモラハラ行為を訴えても、信じてもらえことも多いのです。友人や家族に相談する際、証拠があればより素早く納得してもらうことができます。

(1)録音や録画

モラハラの様子をスマートフォンやICレコーダーなどの録音録画機器を用いて、記録を残すことができれば、重要な証拠になります。

記録にない前後の部分を捻じ曲げて、架空の事実を主張される可能性もあるので、モラハラ行為の部分だけではなく、その前後の記録を残しましょう。

(2)日記やメモ

モラハラ行為を日記やメモで残しておくのも有効です。

日記の信頼性を確保するためには、毎日継続して書くことが重要です。友人や親にメールで相談したときも、その履歴を残しておきましょう。

(3)診察記録

心療内科や精神科等で診察を受けた場合は、診断書が有効な証拠となり得ます。

 

  モラハラ夫との離婚

(1)行政のアドバイスを受ける

自分が受けている仕打ちが、モラハラかどうかわからないというケースもあります。日常的なハラスメントによって、神経が麻痺しているのかもしれません。一種の洗脳状態といえるでしょう。

このような場合は、カウンセラーや自治体に設置されている女性相談所で専門家に話を聞いてもらいましょう。録音などの証拠があれば、さらに説得力が増します。自治体は、弁護士も紹介してくれます。

(2)弁護士に依頼して直接会わずに離婚交渉する

離婚協議では、離婚の合意だけでなく、慰謝料や養育費、財産分与などの条件を調整する必要があります。離婚の話し合いの際には、モラハラ夫と対面しての協議は難しいことが多いでしょう。気持ちがひるみ、恐怖を感じてしまうのではないでしょうか。

このような場面に備えて、離婚を決断したら弁護士に解決を依頼しましょう。弁護士を代理人にすれば、直接モラハラ夫と会うことなく、離婚条件の交渉をして解決に導いてくれます。

 
 
 

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