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【離婚問題】離婚以外の問題解決としての「夫婦間合意契約書」

  • 執筆者の写真: 行政書士 服部祥明
    行政書士 服部祥明
  • 20 時間前
  • 読了時間: 4分


離婚を決めた夫婦のなかで、後になって離婚以外の方法があったかもしれないと考え、後悔してしまうケースもあると思います。

パートナーの浮気や不倫、借金など、夫婦問題に重大な危機が訪れた時、離婚を回避して再スタートを切る方法のひとつとして、「夫婦間合意書」があります。

 

  夫婦間合意契約書とは

(1)夫婦間合意契約書の目的

夫婦間合意契約書とは、夫婦が、自分たちの決まり事を合意して、文書化したものです。

簡単に言うなら、字のごとく、「夫婦間」で「合意した」「契約書」のことで、夫婦関係の修復や再構築を図ることを目的としています。

配偶者の不倫や借金の発覚など、大きな問題に直面し、離婚の危機に瀕したときに、慰謝料請求や再発防止への強力な証拠となり、万が一の離婚時にも、相手方配偶者の権利を守る武器になります。

(2)離婚協議書と夫婦間合意契約書の違い

離婚協議書と夫婦間合意契約書の大きな違いは、後者は「今後も夫婦として生活するための条件」を定めたものであるということです。

 

  こんなときに夫婦間合意契約書を検討してみる

(1)配偶者の問題行動への対策

たとえば、夫が浮気したり、ギャンブルでお金を浪費した場合、もし改善が見込めるのであれば、夫婦を続けていくための安心材料やケジメとして、夫婦間合意契約書を検討してみるといいでしょう。

●今後は絶対に浮気はしない。
●ギャンブルは一切しない。
●約束を破ったら離婚する。
●離婚するときは慰謝料を〇〇〇円支払う。

夫の行動が改まる可能性のほか、もし、今後離婚になった場合は、夫婦間合意契約書が一種の証明になります。

(2)夫婦間協議書作成の注意点

夫婦間の約束事は、信頼関係を修復するために取り決めるものです。夫婦間でしっかりと話し合って決めましょう。

なお、公序良俗に反する内容の取り決めがあれば、契約書が無効になる可能性があります。社会的モラルに違反していないかを考えながら、話し合うよう心がけてください。

 

  夫婦間契約書の内容の一例

(1)不貞行為をした事実

今後、不貞行為があった場合には、このような約束をし、契約書に記載します。

①浮気相手との関係を完全に解消することの誓約

浮気相手との関係を完全に解消することの誓約を記載しましょう。

●今後接触しない

●電話やメールその他のいかなる方法でも連絡を取らない

②浮気の再発防止のための誓約

浮気相手はもちろん、他の異性との浮気の再発を防止するための約束を記載します。

●マッチングアプリなどの異性との出会いに繋がるアプリをインストールしない

●求めがあればいつでもスマホを見せる

●スマホにGPSアプリをインストールする

●クレジットカードの明細を共有する

(2)再度浮気をした場合のペナルティ

契約書には、再度浮気をした場合のペナルティとして慰謝料を定めます。

 

  夫婦間合意書の効果

(1)文書に書き起こすことによって、一旦リセットできる

過ぎてしまったことは消えて無くならないけれど、もう一度家族のため、子どものため、頑張ってみたいと願う夫婦はたくさんいると思います。

夫婦が一緒に前を向き、再スタートを切るためには、リセットが必要です。

このようなケースにおいて、夫婦間契約書によって文書を残しておくことで、お互いの気持ちを整理できるきっかけになる可能性があります。文書に残すことは、努力目標や抑止力になり、覚悟の表明となります。
(2)離婚に至った場合の保険になる

夫婦間契約書は、未来に向けて、夫婦関係を修復するための文書ですが、修復のチャンスがうまくいかなかったときの対策、いわば離婚の際の「保険」の役割にもなります。

(3)公正証書について

さらに証拠価値を高めたい場合、この契約書を公正証書にすることも可能です。

ただし、公証役場によっては夫婦間合意書作成に消極的な公証人も多く、内容を含めて、ややハードルは高くなると考えられます。

 
 
 

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